
このページでは、病院で行われる腸閉塞(イレウス)の診断法を紹介します。
腸閉塞は、発症すると激しい腹痛、吐き気、嘔吐、膨満感などが起こります。症状が悪化すると、ショック状態に陥ることもあるため、適切な診察と治療を受ける必要があります。
まずは病院で検査することになると思いますが、どのような診断が行われるのか、調べてみました。
腸閉塞は、開腹手術の経験がある方に起こりやすい病気。ですから「過去に開腹手術を受けたことがあるか」、確認されると思います。
若い頃に受けた開腹手術が原因となり、高齢になってから腸閉塞が起こることもあるので、幼い頃に受けた手術についても覚えておくことが大切です。他にも、以下のような診断が行われます。
腸閉塞が発症している場合、腸の音が聞こえにくくなるため、聴診による検査は重視される様子。音が聞こえない=腸の動きがストップしていることになり、腸閉塞と診断されます。また血液検査を行い、炎症反応の有無や脱水、電解質異常の程度なども調べられます。
腸閉塞の場合、画像診断により発症部位を特定します。腸閉塞の多くの場合、エックス線写真に「鏡面像」というものが現れます。
鏡面像とは影のことで、腸の下側に水分、上側にガスがたまっている場合に現れます。また鏡面像から、閉塞部位や重症度の推察もできるため、「エックス線検査」は腸閉塞診断に非常に有効です。さらに以下のような診断も用いられます。
腸閉塞には、腸の運動機能の衰えからくるもの、腫瘍などに腸が圧迫されて通過障害を招いているもの、腸のねじれによるもの、腸の癒着を招いているものなど、さまざまな症状があります。
しっかりと検査を行った上で病状を判断し、適切な治療を行うことが大切なのです。