
腸閉塞に関する、よくある疑問に解答しています。
子どもでも腸閉塞になるの?
子どもも大人と同様に、腸閉塞を発症します。大人よりも進行が早いのが特徴で、いったん閉塞するとすぐに症状が出て進行します。血行が止まると、あっという間に壊死が始まるので注意が必要。
中にはお腹が痛くても我慢してしまう子どもがいるので、痛い時は「痛い」と言うよう、日頃からしつけることが大切です。
緊急措置の方法は?
腸閉塞は自然に治るわけではないので、早めに病院を受診しましょう。ヘルニアなどが原因で腸管が締められ、腸閉塞を起こした場合は、1日以上経つと壊死する可能性が高まります。自宅で応急措置を取るより、専門機関に相談してください。
腸閉塞の入院期間は?
病気の進行具合や状態によって異なるので、一概には言えませんが、1週間~数週間で退院できる場合が多いようです。腸閉塞は入院期間が長ければ治るという病気ではありませんし、退院できたからといって完治したわけではありません。
退院後は、食事療法などで再発防止に努める必要があります。
腸閉塞の絶食期間はどれくらい?
状態により異なりますが、1週間程度の絶食が一般的です。開腹手術をした場合、手術後数日は点滴からの栄養補給となり、食事が始まるのは点滴が終わってからになります。
絶食後は、水分摂取からはじまり、重湯→三分粥→五分粥→七分粥→白飯の流れで、胃腸に負担をかけないよう、ゆっくり戻していきます。
腸閉塞になりやすい体質とは?
腸閉塞は体質や年齢などにあまり関係がありませんが、開腹手術の経験がある方は発症率が高まります。
高齢者の場合、開腹手術の経験がある方が必然的に増えるため、発症率が高まりますが、高齢=腸閉塞になりやすいというわけではありません。
体質よりも日頃の生活習慣が影響している場合が多いので、消化の良い食べ物を摂り、ストレスを溜めない生活を心掛けましょう。