
整腸作用のある成分として筆頭に挙がるのが、乳酸菌。このページでは、その働きについてリサーチしています。
乳酸菌は腸内を弱酸性の状態に保ち、悪玉菌の増殖を抑制。腸の働きを高めてくれます。
ほかに消化吸収を助ける整腸作用や、下痢や便秘の原因となる有害物質の抑制、免疫力を高めるといった働きもあります。
乳酸菌が少なくなると、便秘、老化、風邪、肌荒れ、リウマチ、がんなどさまざまな悪影響が顕れます。
体内の乳酸菌は、赤ちゃんの時が最も多く、離乳期を過ぎるとゆるやかに減少。その後中年~老年期にかけ、減少の幅が大きくなるので、積極的に摂取する必要があります。
数百種類が存在しますが、私たちになじみのある乳酸菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれるビフィズス菌、ブルガ リア菌、カゼイ菌など。チーズや漬物、みそ、しょうゆなど身近な発酵食品のほとんどが、乳酸菌の力を利用して作られています。
腸の中には、約500種類、100兆を超える細菌が共生しています。これらは腸内細菌と呼ばれ、働きや性質によっていくつかのグループに分かれています。
腸内環境と健康は深く繋がっているので、積極的に善玉菌(乳酸菌)を増やす必要があります。
また腸は、人体最大の免疫器官でもあります。食事を通じて体内に運ばれる成分の有害無害を判断するという、重要な役割を担っているのです。そのため人体の免疫システムの70%が腸に集中していると言われています。
がん細胞など大病の萌芽も、腸内で見られることは数多いのですが、腸内が健康でさえあれば、免疫細胞による攻撃で増殖を食い止められます。
腸閉塞の最大の原因は、腸内環境が悪化していることによる、腸の働きの低下です。
腸の働きが低下することで、便秘症が発生する他、動きが低下しているため、腸と腸の癒着が起こりやすくなり、結果として腸が折れ曲がったり、ねじれたりします。これにより詰まりが発生しやすくなり、腸閉塞が起こりやすくなります。
反対に、腸内環境が整い、腸の働きが高まれば、腸閉塞のリスクをかなり軽減することができるということ。腸閉塞の原因となる癒着と便秘症の両方を抑えることができることから、乳酸菌が重要視されているというわけです。